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会長あいさつ

貧しい農村の子どもたちの1人でも多くに教育の機会を

 KEAF‐Japan はカンボジアの子供たちの教育を支援するボランティア団体です。カンボジア人はアンコールワット文明を遺した素晴らしい民族です。しかしその後の歴史は悲劇的です。隣国タイやベトナムに圧迫され、フランスに殖民地にされました。第2次大戦が終わると、ベトナム戦争が飛び火したカンボジア戦争。次はポル・ポト政権の恐怖政治。人口の3人か4人に1人、約170〜200万人が死に追いやられました。そして大国の「代理戦争」の内戦。緑の国土も生活基盤も破壊し尽くされました。

 平和が回復してから10年が過ぎました。でもカンボジアはいまだに「最貧国」から抜け出せません。人々は新しい国つくりに懸命に取り組んでいますが、その道のりはなお険しいものがあります。国の将来を担うのは子どもたちです。その子どもたちの教育は、校舎も先生も、教科書もペンもノートも、何もかもが足りないという状態なのです。

 「1人でも多くの子どもたちに教育の機会を」―これがKEAFの目的です。

 KEAF-Japanの活動は1993年(前身のCEAF時代)に始まりました。しかし、さかのぼると1970年代初めにカンボジア戦争の取材をともにし、この国の子どもたちの苦難を見つめてきた日本人とカンボジア人の記者たちのつながりから始まったといえます。「カンボジアの悲劇」を背負って、貧しいけれど一所懸命に生きている子どもたち。彼らに皆さんご支援をお願いします。

 カンボジア教育支援基金(KEAF‐Japan)
 会 長    金 子 敦 郎  

会長コラム・KEAFと3人のジャーナリスト